上演を考えるためのワークショップ

超える言葉・演奏と音響装置から考える音

園 ワークショップオーディション「超える言葉/演奏と音響装置から考える音」を開催いたしま す。 言葉によるコミュニケーションをアップグレードすることを目指す園の次回作(来年6月)をいっ しょに作る人と出会うことを目的としたワークショップですが、次回作への参加は考えていない という方でもご参加いただけます。

《概要》
2日間に渡って行う上演を考えるためのワークショップです。 俳優、パフォーマー、演奏者に限らず、制作や美術、照明、音響などあらゆる方面から上演を考 える方を広く募集いたします。 1日目は言葉を受け取る側の想像の広がりに視点を置いた会話のアップグレードを考える「超える 言葉」、人間の耳の聞こえ方の特性に基づいて実際に演奏しながら音を用いたコミュニケーショ ンを探る「演奏と音響装置から考える音」の2つのレクチャーを行います。 2日目には1日目のレクチャーで体験した内容を土台とした上演の企画を考えていただき、ディス カッションを行います。

「超える言葉/演奏と音響装置から考える音」

2020.1/9-1/12
場所 北千住 BUoY
参加費 無料
定員 各回5名ほど 応募締め切り 2019年いっぱい(1/1 0時まで)

対象 18歳以上の方 2日間の日程にご参加いただける方 出演者に限らず、制作、美術、音、照明、演奏、俳優、パフォーマーなどあらゆる方面で広く参 加者を募集します。次回作の制作日程についてはメンバー決定後に調整いたします。

日程 1/9-1/12の間に、2日間にわたるワークショップを4チームに分けて行います

A 1/9 12:00-16:00 と 1/10 12:00-16:00
B 1/9 17:00-21:00 と 1/10 17:00-21:00
C 1/11 12:00-16:00 と 1/12 12:00-16:00
D 1/11 17:00-21:00 と 1/12 17:00-21:00

申し込み方法 応募フォームに必要事項を記入の上、ご応募ください。
応募フォーム:https://forms.gle/cGbLM26nNXVVUXnW7

《コメント》

「超える言葉」
言葉によるコミュニケーションは不完全だ。 この事実を理解し、言語の性質とそれを扱う自身の言語感覚を自覚して言語コミュニケーション をとることで会話をアップグレードすることができないかを考えています。

マルセル・デュシャンは「アートは少しの刺激を与えるもので、見た人それぞれがその刺激をも とに必要なものを再構築していく」と語っています。芸術作品はそれ自体はガイドとして機能し、 鑑賞者が自身の記憶と知識を通して作品を読み解くことで完成します。 これと同じことが言葉にも言えると思っています。 言葉とは頭の中にある物事を相手に想像させるための(同じ言語を扱う人同士にとっての)共通 ツールですが、投げかけられた言葉から何を想像するか、その広がりはそれぞれに異なっていて 考えの及ぶところではありません。言葉をかけたとして、そこに込めた意味が誤りなく伝わると 信じ込まない方がいい。

言葉そのものはフィールドを越境しない。 このことを前提として理解した上で言語コミュニケーションをアップグレードしていきたいとい うのが今考えていることです。フィールドの向こう側で発せられた言葉そのものは越境せずとも、 その温度感や質感、重さ、読み解こうと巡らす想像力はどうだろうか。 今回のレクチャーでは言葉を本来の響き、発音から離すことで、固定化された言語感覚を払拭し て言葉に対する純粋な発見と複雑な連想を重ねることを目的として企画したいと思います。

片岡真優

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「演奏と音響装置から考える音」 身体を使った演奏とマイク・スピーカーを用いた音響装置を用いて、音のレクリエーションを行 います。 人間の耳の聴こえ方や音楽の好みはかなり違っているのに、共通して「雷」や「踏切」など、様々 な音の違いの認識は共有できていることに驚きます。生存のために種として進化してきた耳なの で、例えば猛獣の唸り声に恐怖を感じたり、人の声なら遠くにいる小さな声でも聞こえるように できています。そしてその耳の聴こえ方を元に、日々様々な音や音楽が研究され、作られていま す。 今回は電子的な音響装置を舞台装置のように使い、極端に現実と異なる音響空間をシミュレーショ ンすることでどのような音楽や音を用いたコミュニケーションが可能かについて、実際に演奏を 通して考えてみたいと思います(楽器は持ってきていただいても、持ってこなくても大丈夫です。 お持ちでない方にはハンドベルをお渡しします。)。

増田義基

《アーティストプロフィール》
片岡真優(かたおか・まゆ) 1996年生まれ。広島県出身。言語コミュニケーションと言葉からひらける空想の可能性を模索し て、声と身体と言葉のパフォーマンス作品や演劇作品を制作する。クラシックバレエ、コンテン ポラリーダンスを踊っていた。美大在学中、演劇に興味を持ち、上演について集団で考える「園」 の主宰として演出、脚本、俳優をつとめている。

主な作品
園「ねむけ」 TURNER GALLERY 演出/脚本
園「シンキロウ」王子スタジオ 演出/脚本 園「そうかもしれない」シアター・バビロン演劇祭 演出/脚本/出演 スペースノットブランク「言葉だけでは満ちたりぬ舞台」 下北沢演劇祭 コード・コード・コー ド2019 出演
かさねぎリストバンド「ParaFull」 北千住BUoY・渋谷WWW テキスト/作詞/制作 かさねぎリストバンド「絶滅種の側から」内の倉ダム テキスト

増田義基(ますだ・よしき) 1996年生。栃木県出身。大学で電子音楽の制作と音響プログラミングについて学び、作曲と映像、 演劇、空間などのサウンドデザインを行っている。これまで「園」の集団制作で音楽・音響を担 当している。電子音響音楽の身体化を考えるために開始した合奏集団「かさねぎリストバンド」 の主宰。メディアと場所を作るチーム「屋上」のメンバー。

【主な作品】
宮嶋龍太郎「CASTLE」短編アニメーション サウンドデザイン・作曲
TSUBURAYA / ULTRAMAN 空想科学「かいじゅうのすみか」東京ドームシティ Gallery AaMo サウ ンドデザイン・作曲
かさねぎリストバンド「ParaFull」 北千住BUoY・渋谷WWW 主宰 かさねぎリストバンド「絶滅種の側から」内の倉ダム 作詞・作曲・企画