昨年リリースしたアルバム「ビオトープ探して」の各曲に、現代詩の詩人である小笠原鳥類氏によるライナーノーツ(詩)を執筆いただきました。
全編(12曲)の朗読と掲載は、6/9に行うライブにて発表しますが、その中から、「国歌斉唱」「息切れ」「どこまでも色鮮やかで清潔な沼地 -地下-」「Few Air」を先行して公開します。
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国歌斉唱
ドアが、戸と、シャーロック・ホームズと版画が打楽器だから、大きな犬がいる庭と、それから、小さな布が、紙である。粘土よ、と、ヒラメが言っている踊りが、板、それから、ウニ。貝殻のなかに、それから、ヒトデがいるから、エビがいるようだ湖・宇宙・トビウオという、もの。水面が青くて灰色であると、ゴムが思っている、それが輪ゴムだ、なぜなら椅子に貼ってある。ナマズ。うろこ……コイ、という、魚の、なかまが、ドジョウであるだろう棚の上に、それから、銀色と灰色の魚が、めずらしいと思っているタヌキだ。おきものは、みみずく、で、あるのだろうモモンガ、という生きもの、飛んでいるウサギが魚、そしてメダカというものが、いるだろうチーズの図鑑である。テーブルは
息切れ
テニスは、テレビである、オオカミという生きものは、緑色の表紙の本で、小さくて大きいのだと思っているのは、セミだろう。その鳴き声というものを、アコーディオンは思っている隣の部屋のハト。ハトがたくさんいるから、金属が、屋根である。その窓から歯ブラシというものは、青い。それが光っているゴジラだろう、背中を走っているアニメ。そのアニメを毎日、夕方にウミウシになっている。図鑑で、骨がない、まるいものを見ていると、ナマコの骨が、石ではない魚だ、それが魚のヒレであるサメだ。プールは、スープであるなら、みんながアメーバになっているとき、人々はファミコンで遊んでいただろうと、楽器は思っているのか、クラリネットに質問するのが、クラリネットというものだ。油の、絵の具で、バタバタ描いているから、その服は急がなくていいコンニャクと豆腐と、うどんであり肉である。塩味……醤油
どこまでも色鮮やかで清潔な沼地 地下
エナガという生きものが、サカサナマズが最後に鳴くピアノのレコード(魚だ)で、犬を思っているだろうから、表紙に紫色の魚だと思っていた図鑑が、イソギンチャクであるなあ、古い版画だ、そこにシラサギというものがいる。その写真が、いい、と、ハトが言っていただろうアオバトである。いろいろな種類のフラミンゴが、他のペリカンではないから、間違えない間違えないテスト。それを見て、ここにはハムという食べものがあるね、と生きものが言っているのが、小さな声である。木があれば、セミがあると思った、それも間違えない花である。いくつかの種類の花は、間違えることがないだろう。そしてペンギンとは、足であるのではないか、と思っているイカである。長い小説を読んでいる虫と、冷蔵庫だ。氷というものが、時々回転しているのは、遊んでいるバラバラにしてはいけないと言われていた。鉄を
Few Air
クラリネットにもいろいろな、いくつかの種類とモーツァルトがいるウミウシが、ピアノと、きのこである。曲がれば、音がまるくなるだろうと、漫画を読みながら思っていたのだが、その漫画にロボットが出てきたか、針金はそれを知らないだろう。魚がたくさんいると、緑色の水槽が、ゴムであるゼリーである、そしてガムだった。星座を見て、そこに線があると叫んでいると、叫んでいないだろう。その叫びが届かないだろうけれども犬だ。犬がいれば、そこに屋根があって、そして、ペンキを塗る作業で、この色の名前は、虫の名前ではないですね、小鳥がいれば、同じ大きさの蝶が隣で歌っているハゼと、エビ。そして妖怪はとても、いいものだろう、それはゴムだろうな、座っているものである。いいなあ、椅子というものが、やわらかいから、あの椅子がいいな、ということが、映画の感想であるとき、その映画に血を吸う生きものが出てくるだろう湖の怪物だ。サメは、キノコであるとき、それがオレンジ色のナギナタのようなものだ、と、喋っていた籠。その籠から、いくつかのエビの頭が出てくるから、それはパキパキと言っていたのであるスポーツは、バスケットボールだ、それはボウリングのようなものである、建物の上に、いくつかのものがあった。その近くで、人々はトカゲを食べて、イグアナになりたいと思ったたくさんの星(粉)。小麦粉、というものだから、ヒトデというものと、タラというもの。タラ、いくつかのイグアナというもの、緑色の爬虫類が、ワニだな、風呂にワニがいるなら、そこにはいくつかの棚があり、椅子があるだろうし、水槽がウニになる。メロンの味だと、緑色を見て言っているのは、透明な入れものだろう、そしてカモメなんだ。ウミヘビという生きもの、ウミネコというものが、そのようなナマズであると思って逆さになって泳いでいるサカサナマズ。ヨツメウオが、図鑑にいるかどうかを、水面が思う。上にある水槽を見てピラニア、小さい銀色のキラキラがギラギラに見えてヒラヒラ踊るだろうテレビの時代劇。昔の画面は霧になって、そこに恐竜。うしろにいつでも
著者プロフィール
小笠原鳥類
自分が哺乳類ではないように思えるので、鳥の図鑑(今見ているのは学研の図鑑LIVEポケット『鳥』)で自分がどの種類であるのかを探さないと自己紹介もできないですが、木に穴をあけて大量のドングリを詰めるドングリキツツキは、私はクチバシで木を打撃しないから自分とは違う。
ドングリを食べずにハムを食べます。本『現代詩文庫 小笠原鳥類詩集』『鳥類学フィールド・ノート』『歳時記のよろこびペンギン』『入沢康夫の鳥』など。サボテンのトゲをくわえるキツツキフィンチは、私ではない、なぜなら私は今サボテンのトゲをくわえていないから。いちばん好きな作曲家はブラームス。